庭をコンクリートやタイルで仕上げる費用と施工のポイント｜おしゃれで機能的な外構づくり

1庭をコンクリート・タイルで仕上げるメリット

①雑草対策とメンテナンス性

庭をコンクリートやタイルで覆うことで、雑草の繁茂を大幅に抑制できます。
土や芝生のままだと定期的な草刈りが必要ですが、舗装を行えば草刈りの手間がほとんどなくなるのが魅力。
また、落ち葉やゴミの掃除も簡単に行えるため、メンテナンスコストを下げられます。

②デザイン性と活用幅の拡大

コンクリートやタイルを用いると、シンプルでモダンな外観に仕上げられるほか、敷地の段差やレイアウトに合わせて自由に設計可能。
バーベキュースペースやテラス、ガーデンファニチャーの配置など、ライフスタイルに合わせた使い方の幅が広がります。

2コンクリートとタイルの特徴

①コンクリート舗装の強み

コンクリートは耐久性や耐候性に優れ、大きな荷重にも耐えられるのが特長。
雨風に強く、掃除もしやすいため、駐車場や大面積の外構でよく利用されています。
一方、シンプルな灰色の見た目が嫌な場合は、カラーコンクリートやスタンプコンクリートでデザイン性をプラスできます。

②タイル仕上げの魅力

タイルはカラーや模様、形状が豊富で、デザイン性を追求しやすい素材。
高級感を出したい、滑り止め機能を重視したい、など用途に合わせて選べます。
ただし、コンクリートより材料費・施工費がやや高めになる点や、目地の汚れやすさに注意が必要です。

3費用相場と内訳の目安

①施工規模と単価

一般的なコンクリート舗装で1㎡あたり8,000～15,000円、タイル仕上げでは1㎡あたり8,000～20,000円程度が目安。
庭の広さや施工の複雑さ（斜面や段差の有無など）によって単価が変わる場合があるため、事前に見積もりをしっかり確認しましょう。

②オプションや下地補強費用

舗装工事の費用には、下地補強（転圧や地盤改良）費や排水設備の整備費も含まれます。
また、目地や飾り石などのオプション、カラーコンクリートやスタンプ仕上げも追加費用が発生。
見積もりの際には各項目の内訳を明確にしてもらうと安心です。

4具体的な施工事例と価格帯

①小規模スペースでの施工

玄関先やウッドデッキまわりなど10～20㎡程度の小規模エリアをコンクリートやタイルで仕上げる例：

• コンクリート舗装（10㎡×8,000～15,000円）: 8万～15万円
• タイル仕上げ（10㎡×8,000～20,000円）: 8万～20万円
• 下地補強や排水整備: 5万～10万円程度

②中～大型の庭リフォーム

駐車場兼用や広めの庭（30～50㎡以上）をコンクリートやタイルで仕上げる場合：

• コンクリート舗装（30㎡×8,000～15,000円）: 24万～45万円
• タイル仕上げ（30㎡×8,000～20,000円）: 24万～60万円
• 下地工事、排水設備、オプションなど: 10万～20万円

5費用を抑えるためのコツ

①複数の業者に見積もり依頼

外構工事の価格は、業者や地域によって差が大きいため、2～3社以上の見積もりを比較検討すると良いでしょう。
価格だけでなく、施工実績や担当者の対応、アフターサービスなど総合的に判断し、納得のいく依頼先を見つけることが大切です。

②DIYとプロ施工の使い分け

コンクリート打設やタイル貼りは専門技術が必要ですが、簡単な整地や雑草除去など一部の作業はDIYで行うことが可能です。
DIYで工賃を削減しつつ、仕上がりの品質と安全性を損なわない範囲で、プロ施工と使い分けるのがおすすめです。

6施工の流れと注意点

①地盤調整から仕上げまで

庭の舗装工事では、まず地盤を整地し、転圧や砕石敷きを行って下地を作ります。
コンクリートの場合は型枠を組んでから打設し、養生期間を経て完成。タイル仕上げは、モルタル下地の上にタイルを敷いて目地を埋める流れです。
工期は規模によりますが、数日～2週間程度が目安となります。

②トラブルを避けるポイント

境界線や排水計画、高さ設定などを誤ると、隣地とのトラブルや水はけ不良が起こりがちです。
また、既存の植栽や建物への影響も考慮してプランニングを行うことが重要。
施工中の騒音や粉塵対策として、近隣への挨拶を事前に行うとスムーズに進められます。

7よくある質問

Q1. コンクリートとタイル、どちらが安いですか？

A1. 一般的にコンクリートの方が単価は安い傾向にあります。タイルは素材そのものや施工手間が高めですが、デザイン性が高く高級感も演出しやすいです。予算と好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

Q2. コンクリート打設後、すぐに車や人が通っても大丈夫ですか？

A2. 通常は打設後7日～10日程度の養生期間が必要です。完全に硬化する前に荷重をかけると、ひび割れや強度低下の原因になるため、業者の指示に従って使用開始時期を守るようにしましょう。

Q3. タイル仕上げは滑りやすくないですか？

A3. 滑り止め加工が施されたタイルや、目地幅を広く取る施工法などで滑りやすさを軽減できます。外用タイルを選ぶことで、雨天時や冬場でも安心して歩行できる仕上がりにできます。

Q4. DIYで庭をコンクリートやタイルで仕上げるのは難しい？

A4. コンクリート打設やタイル貼りには専門的な技術と道具が必要です。不適切な施工で強度が足りず、ひび割れや浮きが発生するリスクがあります。初心者には難易度が高いため、安全面を考慮しプロに依頼するのが無難です。