外構ブロックフェンス費用の相場と施工ポイント｜失敗しない選び方を解説

1ブロックフェンスの特徴とメリット

①安全性と防犯効果

ブロックフェンスは、強固なブロックを基礎に積み上げ、その上にメッシュやアルミなどのフェンスを取り付ける構造です。
ブロック部分がしっかりしていることで、倒壊リスクを減らし、防犯性も向上。特に小さな子どもやペットがいるご家庭では、通りからの安全性を確保する点でメリットがあります。

②デザイン性とコストバランス

ブロック塀だけでは圧迫感が強くなりがちですが、上部をフェンスにすることで通気性や採光を確保しつつ、視線を適度に遮れるのが魅力です。
さらに、ブロック部分の高さを調整することで、プライバシーやデザインのバランスが取りやすく、コスト面でも完全なブロック塀より抑えられる場合が多いです。

2ブロックフェンスの費用相場

①主な費用項目と目安

ブロックフェンスの施工費用は、ブロック積みとフェンス設置、基礎工事などの項目によって構成されます。以下は一般的な費用目安です。

ブロック塀部分の高さと延長、フェンスの種類によって総額は大きく変動します。
例えば、高さ1m・延長10mのブロックフェンスを施工する場合、10万～25万円程度が目安になることが多いです。

②価格を左右する要因

ブロックフェンスの価格を左右する要因には、次のようなものがあります。

• ブロックの種類: 普通ブロック・化粧ブロックで単価が異なる
• フェンス素材: メッシュやアルミ、鋳物など選ぶ素材で大きく変動
• 高さや延長: 高く長いほど材料費と施工費が上がる
• 地盤状況: 傾斜地や既存ブロック撤去で追加費用が発生
• オプション: 門扉や照明、塗装仕上げなどを追加する場合

3素材とデザインの選び方

①ブロックの種類

ブロックは主に「普通ブロック」と「化粧ブロック」に分けられます。

• 普通ブロック: コストが安い反面、デザイン性は低め
• 化粧ブロック: 見た目にこだわりたい方向けで、石調やレンガ調などバリエーション豊富。値段は普通ブロックより高め

②フェンスの素材・形状

フェンス部分には、主に以下のような素材が用いられます。

• メッシュフェンス: コストが低く、通気性と採光を確保しやすい
• アルミフェンス: 軽量で錆びにくく、デザインが豊富
• スチール（鋳物）: 重厚感があり、装飾性の高いデザインも多いが高価

4施工の流れと注意点

①基礎工事と安全面のポイント

ブロックフェンスを安全に長期間使用するためには、基礎工事が非常に重要です。

• ブロック塀の根元に控え壁を設ける
• 一定の鉄筋を入れて倒壊を防ぐ
• 建築基準法に基づいた施工（高さや厚み、補強方法など）

②施工期間と養生

ブロックフェンスの施工は一般的に、1～2週間程度で完了することが多いです。
ブロックを積んだ後は、モルタルの乾燥や基礎の養生期間が必要となります。
養生期間に注意を払わずに重い荷重をかけたり強い力を加えたりすると、ひび割れや傾きの原因となる点に注意してください。

5費用を抑えるための方法

①複数社からの相見積もり

外構工事の費用は業者や地域によって大きく異なるため、複数社の見積もりを取って比較することが肝心です。
内訳を詳細に確認し、材料費や施工費が適正かどうかを見極めましょう。
価格だけでなく、アフターサポートや施工事例なども判断材料にすると失敗を避けやすいです。

②DIYはどこまで可能？

ブロック積みは専門的な知識や技能が必要なうえ、建築基準法に適合する施工が求められます。
そのため、大部分の施工をDIYで行うのは難易度が高いと言えるでしょう。
ただし、フェンス部分の取り付けや仕上げなど、簡易的な作業であればDIYでコスト削減を図る方法もあります。安全面を考慮しながら、可能な範囲で挑戦してみると良いでしょう。

6施工事例と具体的な費用例

①小規模な境界フェンス

高さ1m、延長10m程度のブロックフェンスを普通ブロック（3段積み）＋メッシュフェンスで施工する場合：

• ブロック積み費：約6万～10万円
• フェンス費用：約5万～8万円
• 施工費（基礎工事含む）：約5万～10万円

②高めのプライバシーフェンス

高さ1.5～2m、延長10mの化粧ブロック（5段程度）＋アルミフェンス（目隠しタイプ）で施工する場合：

• 化粧ブロック費：約10万～15万円
• アルミフェンス費用：約10万～20万円
• 施工費（基礎工事含む）：約10万～20万円

7よくある質問

Q1. ブロックフェンスの耐用年数はどれくらいですか？

A1. 適切な基礎工事とメンテナンスを行えば、10～20年程度は保つ場合が多いです。特に鉄筋補強や控え壁がしっかりしていると、地震や強風にも強く、長期間使用できます。

Q2. 既存のブロック塀を再利用してフェンスだけ交換することはできますか？

A2. 塀の状態や強度が問題なければ可能です。ただし、施工基準法に適合していない古い塀などは、一部または全部をやり替えた方が安全面で安心です。専門家に現地調査を依頼し、診断してもらうことをおすすめします。

Q3. 化粧ブロックと普通ブロックのコスト差はどれくらい？

A3. 化粧ブロックは普通ブロックの1.5～2倍程度の価格になることが多いです。デザイン性が高い分だけ単価が上がる点を考慮に入れつつ、外観とのバランスや予算を踏まえて選択すると良いでしょう。

Q4. DIYでブロックフェンスを作るのは難しい？

A4. ブロック塀の施工には専門知識が必要で、基礎や鉄筋補強などを誤ると倒壊リスクが高まります。DIY初心者には難易度が高く、また建築基準法に適合した施工が求められるため、安全面を重視するなら業者に任せるのがおすすめです。