2台分の駐車場を外構で整える費用相場と選び方｜失敗しないポイントを徹底解説

12台分の駐車場を作るメリット

①ライフスタイルの変化に対応

2台分の駐車場があると、夫婦それぞれが車を持っていたり、子どもが免許を取って車を使うようになったりといった、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。
また、来客時に駐車スペースを確保しやすくなるため、友人や親戚を自宅に招く機会が多い家庭にもメリットがあります。

②将来的な資産価値向上

駐車場が充実している物件は、資産価値が高まりやすいと言われています。特に都市部や車社会のエリアでは、車2台が駐車できる家というのは付加価値となり、将来的に売却や賃貸に出す際にも有利に働く可能性があります。

2駐車場工事の費用相場と内訳

①主な施工内容と目安価格

駐車場工事には、コンクリート打設や下地の整地・転圧、カーポート設置など、さまざまな工程があります。2台分の駐車場を整備する場合、おおよそ50万～150万円程度が一般的な目安です。以下は、代表的な施工内容と費用例です。

これらを組み合わせて、実際の工事費用は敷地の広さや形状、選ぶ素材やオプションによって大きく変わります。
予算を明確にし、必要な要素を優先順位付けして見積もりを依頼するとスムーズです。

②価格を左右する要因

駐車場工事の価格は、以下のような要因によって変動します。

• 敷地の条件：傾斜地や狭小地は施工が難しくなり、費用が増加
• 下地処理の有無：地盤の強度が不十分な場合、改良工事が必要
• 素材とデザイン：コンクリート、アスファルト、インターロッキングなどで単価が異なる
• カーポートや屋根：耐雪・耐風機能やデザイン性で価格差が大きい
• フェンス・塀：ブロックやアルミ、鋳物など素材で費用が変わる

3駐車場のデザインと選択肢

①舗装方法（コンクリート・アスファルト・砂利など）

駐車場の仕上げとして、コンクリートが最も一般的ですが、アスファルトや砂利、インターロッキングなど、選択肢は豊富です。

• コンクリート：耐久性が高く雑草対策も万全。ただし、ひび割れ対策として目地を入れる必要がある
• アスファルト：施工が早く、初期費用がコンクリートより安いことも。しかし、変色や耐久性に難あり
• 砂利：コストを抑えられるが、タイヤ痕が付きやすく防犯には効果的
• インターロッキング：デザイン性が高く、水はけも良いが、施工費はやや高め

②カーポートや屋根の有無

2台分の駐車場にカーポートや屋根を設置する場合は、20万～50万円程度の追加費用がかかります。
耐雪・耐風仕様やデザイン性の高い商品を選ぶと、さらに費用が上乗せされる点に注意しましょう。
屋根を付けることで車の汚れや傷みを軽減でき、雨の日の乗り降りが快適になるメリットがあります。

42台駐車のレイアウト事例

①並列駐車タイプ

2台を横に並べて駐車するタイプで、並列駐車とも呼ばれます。

• 車同士の干渉が少なく、出し入れがスムーズ
• 横幅の広い敷地が必要
• 門扉やフェンスとの兼ね合いでデザイン性が求められる

②縦列駐車タイプ

敷地幅が狭い場合や、奥行きがある形状の土地に適したスタイルが縦列駐車です。

• 限られた幅の敷地でも2台分を確保可能
• 出し入れ時に車の移動が必要になる場合がある
• 駐車場の奥行きをしっかり計測して計画が必要

5費用を抑えるためのポイント

①複数社から相見積もりを取る

駐車場工事の費用は、業者や地域によって大きく差があるのが実情です。
そのため、2～3社以上の業者から見積もりを取り、施工内容や材料、アフターフォローなどを比較検討することが大切です。
単純に金額だけでなく、工事の品質や担当者の対応もしっかりチェックしましょう。

②DIYや部分施工でコストダウン

駐車場全体の施工はプロに任せつつも、植栽や簡単な砂利敷きなどはDIYで行うなど、一部を自分で施工してコストダウンを図る方法もあります。
ただし、コンクリート打設や基礎工事など専門知識が必要な工程は、安全と仕上がりの面でプロに依頼するのが安心です。

6施工プロセスと注意点

①工事の流れ

駐車場工事の一般的な流れは、以下のとおりです。

1. 現地調査・ヒアリング
2. プラン設計・見積もり提出
3. 整地・転圧（地盤の安定化）
4. 型枠・鉄筋の設置（コンクリートの場合）
5. 舗装工事（コンクリートやアスファルトなど）
6. 仕上げ・最終確認

工期は施工内容によって変動しますが、2台分の駐車場で1～2週間程度が目安です。

②境界線や排水計画

駐車場を設置する際は、隣地との境界線や道路との高低差を明確にし、排水計画をしっかりと立てる必要があります。
雨水が隣地へ流れ込んだり、水たまりができやすくなったりするとトラブルの原因になるため、勾配や側溝の設置を適切に行いましょう。

7よくある質問

Q1. 駐車場2台分をコンクリートで作る場合、どのくらいの予算を見込めばいい？

A1. 敷地条件や仕上げの内容によって異なりますが、20㎡ほどの面積にコンクリートを打設する場合で50万～100万円程度が目安です。さらに、カーポートやフェンスを追加すると100万～150万円以上になるケースもあります。

Q2. カーポートを後付けすることはできますか？

A2. 可能です。ただし、基礎や柱の設置スペースを考慮したうえで最初から計画しておくと、後付け工事の手間や費用を抑えられます。既存のコンクリートを一部撤去して柱を立てる場合は追加費用がかかる点に留意しましょう。

Q3. DIYで駐車場を作るのは難しいですか？

A3. コンクリート打設や地盤改良などは専門知識が必要で、失敗すると強度不足や水はけ不良が起きることがあります。砂利敷きや簡単な植栽ならDIYも可能ですが、メインの施工はプロに任せるのがおすすめです。

Q4. 駐車場工事で助成金や補助金はありますか？

A4. 一般的な駐車場整備に関する助成金は少ないですが、地域によってバリアフリー工事やエコ対策（雨水浸透など）の一環で補助が出る場合があります。自治体のHPや窓口で確認すると良いでしょう。